
飲兵衛たるもの、いつ何時でもアテに関するアンテナをビンビンに張っておく必要がある。
その理由は、常に鋭い嗅覚を研ぎ澄ましていることで「谷口」のような名店にふらりと出会うことができるからだ。
古き良き下町の名店。
これは楽しみだ。
今回は日曜日の13:00頃、1人テイクアウトを注文してみた。
「谷口」店内の雰囲気
お店はJR灘駅から歩いて1分ほどと好立地であるものの、住宅街の中にひっそりとあるため発見難易度はかなり高い。
そのためしっかりとGoogleMapで調べながら行くことをおすすめする。
エリア的には神戸市立王子動物園や横尾忠則現代美術館の近くなので、それらの帰りに寄って帰るのもいいかもしれない。
私がこのお店と出会えたのは王子動物園でデートをした後に、、、
なんて浮いた話をしたいところだが、残念ながらそうではない。
(知ってるよ)
動物園のすぐ隣にある人工芝完備の王子スタジアムで草サッカーをしたあと、普段こないエリアだからと散策している時に偶然発見したという訳だ。
あてもなくふらふらと歩いていると住宅街の中に突如現れた、、、

営業中と書かれた看板。
遠目でこれを発見した時にビビッと感じたのが飲兵衛センサーということなんだろう。
サッカー終わりの体に鞭を打ち、必死に歩き無事到着。
ほ〜、テイクアウト専門の串カツ屋さんではないか。
これを持って帰って一杯やろうと意気込み店内に突入。

いらっしゃーい
というご機嫌な女将さんの声とこの美しい景色に一気にテンションが上がる私。
どうやら串カツは注文してから揚げてくれるみたいだ。
種類豊富な串カツたちが注文されるのを今か今かと待ち侘びている。
しかし、こんなに種類があるとなかなか選べないのが人の性である。

しかも串カツはどれも100円程度という良心的な価格設定。
余計悩んでまうがな。
と思ったのだがこの日は大層気分が良かったので、欲しいものを欲しいままに注文してみた。
(草サッカーで勝ったからという小学生のような理由で機嫌がいいのだ)
ちなみに注文方法は口頭ではなく、、、

紙に書いて渡すシステムだ。
確かにこっちの方がミスも少ないし、じっくり考えながら注文できるからいいよね。

鉛筆の入れ物がとてもかわいい。

紙のサイズは3サイズ展開。
その時の気分で選べる、注文量で選べる、、、あと何で選べばいいんだろう?
迷った時はいっぱい頼める大きな紙がおすすめだ。
あとこのお店、串カツを揚げた後にソースをどうするか選ぶことができる。
え?何を選ぶのかって?
それはね、、、

ソースを買って帰るのか、揚げたての串カツを1回ソースにダイブさせたやつを持って帰るのかってこと。
それならソースにダイブしてもらった方がお得やん!
って最初思ったのだが、ちょっと待てよ。
ここから帰るのに30分くらいかかるのに、ダイブしてしまったら串カツがベチャベチャになってしまうじゃないか。
そうであればソースは別で買って持って帰る方が良さそうだな。
という冷静かつナイスな判断をし、今回は別売りで買って帰ることにした。
しかし買ってすぐに食べるという場合はダイブ串カツの方がお得だし、そっちの方が食べやすいと思うよ。
皆さんにはその時その時の状況で判断して欲しい。

なんて解説をしている間に女将さんが私の串カツを揚げてくれているではないか。
自分で注文した串カツが揚っていく様を見られるというのは実に気分がいい。
たぬきに見守られながら1本いっぽん丁寧に、繊細に揚げられていく串カツたち。

恐竜も細パキラに登って串カツを見守っているようだ。
こうして揚った私の串カツは今時珍しい無料のビニール袋に入れられ、無事私の手元に到着。
お会計を済ませたら、ここから私の戦いが始まる。
そう、冷めさせないベチャつかせないために1分1秒でも早く帰るという時間との戦いだ。
いつもより大きな歩幅で歩き、急足で電車に乗り、降りて息が切れる手前くらいのペースで歩いて帰るくらいしないと勝てない。
さぁ玄関が見えた。
鍵を開けて家に入り、早速串カツいただきまーーーす。
の前に手洗いうがいだね。
「谷口」いざ実食!
無事入念に手洗いうがいを終えたのでビニール袋から串カツを取り出すぞ。

ビニール袋から取り出すとレトロでエモい包紙が姿を現した。
あ!これは鉛筆立てのデザインと一緒だ!
と気づいたあなたは相当鋭い感覚の持ち主に違いない。
(だからなんやということはないが、、、)
包紙を丁寧に外したら、、、

念願のご対面ターーーイム!
一面茶色一色の包みの中身。
女将さんが丁寧に丹念込めて揚げてくれた串カツは30分経ってもサクサクそうに見える。

ソース小 60円
今回は別売りのソースを購入したので、お皿の上に出しておこう。
さぁ串カツ食べるぞー。

左から順に
こんにゃく 90円
牛肉 100円
とり肉 100円
ザクザク荒めのパン粉をまとった小ぶりの串カツは、女性でも食べやすいサイズ感でパクパクおやつ感覚でいけるやつだ。
こんにゃくは初めて食べたがソースとの相性よくてハマりそう。
定番の牛肉は小ぶりながらしっかり旨味を感じるハイクオリティ、とり肉も牛肉に負けず劣らず美味満点だ。

左から順に
いか 100円
ピーマン 90円
豚肉 100円
プリプリ厚めの身が歯切れ良く味も抜群のいか、神戸串カ界ツの絶対的エースピーマンも甘くて美味しい。
豚肉は脂身少なめのロースかな?
串カツであっさり豚肉とは意外、しかしこれが意外と美味しいのよ。
ちょい甘めのソースとの相性も良くて、これは私が好きな味だ。

左から順に
すじ肉 100円
かきフライ 100円
じゃがいも 90円
旨味と味が強めのすじ肉はビールのアテにピッタリなお味、かきフライは中の身が小さくカットされているものの旨味が強いので存在感抜群。
じゃがいもはホクホクで甘み強くて美味神だ。

左から順に
レンコン 90円
ほたて貝柱 100円
とり肉 100円
シャクシャク食感がクセになるレンコン、海の旨味たっぷりの貝柱もビールとの相性抜群。
とり肉も相変わらず美味い。(さっきぶり)
1本いっぽんが小ぶりなのであっという間に完食、しれっとビール2缶も完飲。
これはよき休日だ〜。
草サッカーで体を酷使し、それを串カツとビールでリカバリーする。
この流れ、これからのルーティーンにしようかな。
さぁちょっと昼寝して、、、
の前に歯磨きだ。
手洗いうがい同様に歯磨きも大切なことだよ。
これしないと美味しいご飯食べ続けることできなくなるかもだからね。
歯は大事。
飲兵衛おじさんからのありがたいお言葉として胸に刻んでくれ若者たちよ。
「谷口」行ってみた感想
ちょっと素敵なお店すぎた。
味はもちろん、お店の方々の温もり、お店のエモい内観など
たくさんの魅力がパンパンに詰まった名店だ。
ちょっと半端ないぞ。
是非、王子動物園や横尾忠則現代美術館の帰りに寄ってみて下さい。
そしてソースにドボンせずに別売りのものを買ってテイクアウトして下さい。
そしてその味に酔いしれて下さい。
ガチでおすすめできる名店だった。
ごちそうさまでした!!!
「谷口」詳細
【 住所 】兵庫県神戸市中央区大日通1-2-26 GoogleMap
【 電話 】078-231-1935
【営業時間】月、木〜日 11:00〜19:00
【 定休日 】火水
【 席数 】テイクアウト専門店
【 喫煙 】店内禁煙
【支払方法】現金のみ
1月29日現在の情報につき変更されている可能性があります。
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