無農薬野菜の魅力が爆発 神戸三宮 「いたぎ家」

【兵庫】三宮

三宮には様々なお店が軒を連ねているものの、ここ「いたぎ家」のように、週の前半は農家で後半居酒屋というお店はここ以外にないのではないだろうか。

変わったコンセプトに胸を躍らせながら向かってみた。

今回は金曜日の18:30、2人カウンター席で乾杯してきました。

「いたぎ家」店内の雰囲気

お店は東門街を山側に北上して右折。

Ale You Readyを右手に見ながら突き当たりまで歩いてまた右折。

すると割とすぐに

この看板があるので、これを見つけたらそのビルの一階にお店があります。

引き戸を引いて入店してみると、思っているよりもコンパクトな造りのお店だなというのが最初の印象。

カウンター席6席と4人掛けのテーブル席が2席という私好みの広さだ。

カウンター席の中央に座るとこの景色です。

こだわりの滋賀の日本酒をはじめ、自家製漬け込みの生姜酒と梅酒、料理が映えそうなお皿が並んでおり、もうかなり良いお店だなと勝手に確信。

ちなみにここに来るには必ず予約をした方が良い。

予約は電話だけでなくLINEでもできてとても簡単。

お店の公式ホームページに友達追加のリンクが貼ってあるので、そこから追加し必要事項を書いて送っておきましょう。

お店の公式ホームページはこちら → いたぎ家

丸められたメニューを開いて見ていこう。

フードはとりあえずこのおまかせ10種盛り合わせというのが看板メニューらしい。

色々と少量で食べれてお得だしこれを頼んでみることにする。

私のような太ったおじさんには関係ないが、女性の場合、少量多品種を好む人が多い傾向にあるため、この盛り合わせはいいなと感じた。

メイン料理になり得るスペシャリテはどれも魅力的に映るので、一旦保留にしておく。

お店の予定が書かれているのが親切でいいなと思った。

やはり週の前半は農業作業をされていて、後半はここでそこで作った野菜たちをメインに居酒屋をやっているようだ。

このスケジュールを見て、お店の人はいつ休んでいるのだろうかと、勝手に健康面を気遣ってしまった。

まだ私にも良心というものがあるらしい。

一品料理たちもどれも美味しそうで目を引くものいばかり。

新にんにくの天ぷらとかも良さげだな。

ドリンクメニューは充実のラインナップで、特に滋賀県産の日本酒が種類豊富。

他は生姜酒や梅酒などを使ったメニューもあって、割と何回来ても楽しめそうだ。

ドリンクメニューにもこだわりを感じるな。

カトラリー一式もいい雰囲気。

中でもコースターがキュートで、お店を切り盛りされている兄弟の似顔絵イラストが書かれている。

ここまでゴリラ顔ではないが、割と大柄なので喧嘩したら強そうだなという見た目。

しかし、とても丁寧な接客をされていてそのギャップもかなり良い。

メニュー紹介はここら辺にしといて、そろそろ飲んでいきましょうか。

「いたぎ家」いざ実食!

と言いつつ、乾杯のビールを取り忘れる大惨事。

まぁレギュラーメンバーだから読者の皆さんも見飽きているだろうということで、ここはさくっと流します。

この日の一品目は

そら豆の冷製スープ

これがお通しで出てくるの凄くないですか?

おしゃれだし何より美味しい。

口に入れた瞬間にそら豆のさやかな香りが鼻に抜ける。

クリーミーな口当たりでまったりしているにも関わらずさらっと飲める魔法の冷製スープ。

これを飲んだらきっと全員思うだろうなってことがある。

それは「絶対にこのお店は当たりや」ってことだ。

その考えがやっぱり間違ってなかったと次の一品が手元に届いた時に確信した。

おまかせ10種盛り合わせ 1人1180円

目に鮮やかな盛り合わせは、野菜がふんだんに使われており、野菜の魅力を再発見できるプレートに仕上がっている。

いや、奥がぼやけているな。

これもだ。

これもやん。。

こういう時はポートレートを外した方が綺麗に撮れるね。

気を取り直して、10種の内訳は上から

南高梅のポテトサラダ、切り干し大根のにんにく炒め、こんにゃくの生姜味噌田楽、よもぎの玉子焼き、たくあん、南高梅の羊羹、菊芋の松前漬け、新玉ねぎとスモークサーモンのクレソンマカロニサラダ、赤玉ねぎのマリネ、ルッコラの白あえ

という充実したラインナップ。

一品一品全て説明していくのはダラダラしてしまうので割愛するとして、この中で特に気に入ったメニューについて深掘りしていくことにしようか。

ポテトサラダは南高梅が練り込まれているので、芋の甘さと梅の甘さの相乗効果でかなり美味しい。

今までなんでなかったのかという程に相性が良く、家で作ってみたくなる味だ。

こんにゃくの生姜味噌田楽は生姜がすりおろしではなく、細かいみじん切りの状態で味噌と混ぜられているのでシャキシャキ食感が残ってて美味。

生姜の味も輪郭がはっきり分かるようなくっきりした味で、かなり美味。

よもぎの玉子焼きは一見キッシュのような見た目だが、後からふんわりよもぎが香る日本式の玉子焼き。

たくあんはちょっと良い旅館の朝ごはんで出てくるような贅沢な味がする。

羊羹はねっとりもったりずっしりしており、南高梅をシロップ漬けにした後のような甘さが口全体に広がる。

菊芋の松前漬けはシャクシャク食感が楽しく、昆布やスルメの旨味を強く感じる。

マカロニサラダはちょっぴり大人向けといった味付けで、これならワインとかでも合いそう。

赤玉ねぎのマリネは新玉の甘みとビネガーの酸味がいい塩梅で箸休めに最適。

ルッコラの白あえはルッコラの苦味を白あえが綺麗に包みこんでおり、理想的なカップルのようにお互いのいいところを引き出している。

おっと。

危うく全部の説明をしてしまうところだった。

と言うか、切り干し大根のにんにく炒め以外全部説明しているではないか。

だったら切り干し大根も説明しちゃおうか。

にんにくの風味を軽く感じるTHEアテという印象。

口の中に味が残っている間に日本酒をクッと流しこみたいなって感じのニクイ味付け。

このワンプレートの完成度が高すぎて、正直ビビった。

どれを食べても美味しいし、創作メニューが多いので出会ったことのないものが多く、食べるだけでかなり楽しめる。

しかし、ここで忘れてはいけないのが滋賀の日本酒たち。

大治郎 680円

私のような無骨さがあるやや辛口のお酒は、食事との相性抜群で食中酒としてかなり優秀。

すっきりした感じであるものの、強い旨味も感じる私好みのお酒。

グラスギリギリまで注いでくれるの嬉しいよね。

そら豆の天ぷら 980円

追加で頼んだそら豆の天ぷらも絶品。

ちょっとだけ塩をつけて食べてみると、そら豆の爽やかさが口の中いっぱいに広がる。

甘みもあってこれもかなり美味しいぞ。

そろそろメインとなるスペシャリテを選んでいく。

おばさんたちの井戸端会議くらい時間をかけて選んだ一品は

蕪と梅味噌そぼろのラザニア 1880円

縁の部分がフツフツしているくらいにアツアツの状態で出てきたラザニア。

この写真では伝わり辛いかもしれませんが、これがかなり大きい。

何か伝わりやすい表現を、、、

えーーーーとね、、、

そう、あれ、コストコの惣菜くらいのサイズ!

多分これは3、4人で食べるサイズ感ですわ。

と言いながらも果敢にスプーンですくって食べていく。

熱を加えることで甘みが増した蕪と梅味噌そぼろの相性は抜群。

上に乗ったチーズもいい具合に焼き色がついていて食欲を刺激する。

最初の一口目で絶対に火傷するくらいに熱いラザニアはもはや凶器。

でも美味しいから熱いと分かっていても手が止まらない。

これはちょっと反則級に美味しいラザニアだ。

と、ここでお酒のおかわりをしよう。

店員さんに聞いたら、さっきの日本酒とちょっと志向の違うやつでいきましょうとなり頼んだのが

福のしずく 730円

辛口にカテゴライズされているものの、フルーティで芳醇な旨味が特徴的な滋賀のお酒。

先ほどの大治郎よりも辛口という数値であるものの、実際飲んでみると全然こっちの方が甘口寄りの味。

飲みやすさと強い旨味、広がる香りに魅了され、一気にこのお酒のファンになった。

実に単純な私。

人生はこれくらい単純に物事を考えた方が楽だよな。

野菜美味しい!お酒美味しい!店員さん親切!この店好き!

これくらい単純なマインドで生きていこうぜ。

「いたぎ家」行ってみた感想

ここ最高。

フード、ドリンク、雰囲気、居心地、接客の全てがハイレベル。

こんな素敵なお店がまだ三宮にあったんだという発見と、野菜の魅力を再発見できたという実に有意義な時間だった。

こんなに美味しい上に無農薬野菜をふんだんに使っているということで、食べれば食べる程に健康的になれるという夢のようなお店。

マスコットキャラのような愛くるしい兄弟店員さんにも癒されること間違いなし。

本当に素晴らしい。

ごちそうさまでした!!!

「いたぎ家」詳細

【 住所 】兵庫県神戸市中央区中山手通1-14-7 中山手鈴木ビル 1F GoogleMap

【 電話 】078-333-9216

【営業時間】水木金 16:00〜23:00 土 12:00〜23:00

【 定休日 】日〜火

【 席数 】14席

【 喫煙 】全席禁煙

【支払方法】現金のみ

6月25日現在の情報につき変更されている可能性があります。

行かれる際は公式HP、SNSでの確認をお願いします。

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