
港町神戸にはさまざまな異国料理が揃っている。
その中でも特に珍しいのがここ「ジャマイカーナ」だ。
ここはその名の通り、日本では珍しいジャマイカ料理の専門店。
名物店主も含めて、私は凄く気に入った。
今回は日曜日の17:30頃、2人テーブル席で乾杯してきた。
「ジャマイカーナ」店内の雰囲気
お店は各線三宮駅から歩いて7分程度の位置にあり、神戸の観光名所である北野エリアの入り口にある。
北野坂の手前にある2号線を越えてすぐのテナントビルの8階。
そこにジャマイカ料理専門店があるなんて、正直思わないよね。

しかし、この看板が物語るように、確かにそこにあるようだ。
この看板目印に、ビルのエレベーターホールへ向かう私たち。
まだ、足取りに疑いの念が残るものの、向かってみると確かに看板がある。
もうどうにでもなれ!
といった勢いをもってエレベーターに乗り込み8階へ。
上がっていく途中に中から見える神戸の街並みを眺めていると早々と到着。
チン!
と音が鳴りエレベーターが開くといきなりお店のパターンだ。
おそらく現地の方であろう店主の方に席へ案内してもらう。
OPEN直後に来たのもあって先客は0。
窓際の席に案内してもらい、無事着席。

日本時間とジャマイカ時間を刻む2つの時計が飾られた店内は、
ジャマイカン雑貨が多く置かれているので実にエキゾチック。
しかし、テレビ放送では相撲中継が流れており、それがBGMのレゲエを打ち消しているので
結局ここはどこなんだ?という不思議な空間に仕上がってしまっている。

この光景なのに、耳から入る情報は大相撲。
実にシュールなお店だ。
ちなみに、窓際から見える景色はこちら。

色んな意味で大人な風景だが、暗くなると幾分夜景という風になるんだろう。
しかし、君のために夜景が見えるお店を予約したんだ〜。
なんて言われてここに連れてこられたら、きっと女の子は怒ってしまうんだろうな。
というおじさん小話はこの辺にして、店主の話に耳を傾けてみようじゃないか。
店主の名前はノエルさん、ここのお店をOPENさせて早27年目というベテラン料理人だ。
過去にテレビ出演や雑誌への掲載経験があり、コミュニケーション能力は抜群。
日本語も日常会話であれば完璧に話せるので、注文も問題なし。
そのノエルさん曰く、ここのお客さんの99%がリピーターで、
神戸にある数々の大企業の方々から贔屓にしてもらっているらしい。
その話の途中、広辞苑くらいぶっとい名刺ホルダーを持ってきて
この人は〇〇で、この人は〇〇の偉いさん、こっちは〇〇で働いてて、、、
と人脈紹介が始まると手をつけられなくなるから注意が必要だ。
おそらく、珍しい新規客に対して、
安心してくれ、ここは大企業の方々が通うくらい安心感のあるお店なんだよ。
ってことを伝えたかったのだろう。
その熱意を受け止めきったところで、メニューを見ていこう。

ジャマイカンがレゲェーのリズムにのせて仕上げます。
なんとも期待できるフレーズじゃねぇか。

代表的なメニューはこちらの2品。
日本でも馴染みのあるジャークチキンと、聞いたことが全くないアーキー&ソルトフィッシュ。
悩んだらこの2品だよとノエルさんも言っていたので、今回はこの2品を食べていくことにした。

ここから馴染みのないメニューたちが続々と出てくるので
この辺はさっと飛ばしていくよ。




コースもあるんだ。

スポーツドリンクのようで飲みやすいだと?
これは審査が必要だな。

ブルーマウンテンを食後に飲むのもいいな。

ドリンクメニューはこちら。
アルコールの種類が結構多くていいぞ。

カクテルもたくさんあるな。
メニューを隅から隅まで確認したところで注文。

ジャマイカの地図になったテーブルクロスを眺めながら待っていると、
そこに私のスポーツドリンクが届いたぞ!
「ジャマイカーナ」いざ実食!

レッドストライプ 930円
スポーツドリンクかどうかはさて置き、一旦喉の渇きを鎮めるためにビールを注文。
南米サッカーチームのユニフォーム風のデザインが洒落たジャマイカンビール。
原産国はオランダながらジャマイカンビールを名乗るレッドストライプは、
スッキリ飲みやすく喉越し爽快。
確かに暑い日には、これをスポーツドリンク代わりに飲みたくなる気持ちも
まぁ分からなくはない。
(良い子は真似しないようにね)

ダイキリ 700円
ラムベースにライムで味付けをした危険なお酒、ダイキリ。
スイスイ飲みやすいが度数は高い、気を付けるべきお酒だ。
もしあなたが女性で、初対面の男性からダイキリをおすすめされたなら
その男はやめといた方がいいのかもしれない。
(なんの話?)
なんて爆笑トークに花を咲かせているところに、、、

アーキー&ソルトフィッシュ 1800円
見慣れぬ色鮮やかな炒め物が到着。
これがジャマイカ料理の代表格、店主曰く、日本で食べれるのはここだけらしい。
というのも、アーキーという果実が日本では手に入らないらしく、
店主が直接ジャマイカから輸入してきているとのこと。
(ニュアンスはこうだったが、実際のところはどうなのか、、、)

ご飯と一緒に食べるのが正解らしく、恐る恐る口に運んでみると、、、
これがめちゃくちゃ美味しい、美味神、超美味神だ!!!
黄色い身のアーキーは豆とスクランブルエッグの中間みたいな不思議な食感、
味は臭みの全くないドリアンのような感じでコク深い。
淡白な白身魚にしっかりと塩味がついており、おそらく味付けはその塩分のみ。
アーキーと白身魚、そしてパプリカなど素材本来の旨味を最大限に引き出すことで
驚愕の旨味、そして驚きの美味しさを生み出すことに成功している。
衝撃的な美味しさ、ちょっとこれは正直、想像以上だ。
思わず声が出そうになるレベルで美味しいジャマイカ料理、これは次も期待できるな。

ジャークチキン 1400円
1品目に感動しているところに届いた、ジャマイカ料理の代名詞。
スパイシーな香りが食欲を煽ってくるこちらのメニューは、ご飯ではなくパンとの組み合わせ。
しかもこれ、小麦じゃなくてコーンで出来ている珍しいパンだ。
ベジファースト実戦部隊である私、まずはたっぷりと盛られたサラダからパクリ。
うんうん、ドレッシングが激美味だ。
店主に聞いてみると、このドレッシング、実は全て野菜から出来ているとのこと。
ちなみにジャークチキンのソースも全て野菜由来。
ジャマイカ料理って実にヘルシーだ。
サラダを堪能したので、次は主役のジャークチキンにナイフを入れる。
しっとりと焼かれたチキンはプリプリでボリューム満点。
ひと口食べてみると、スパイシーでホロホロで劇的に美味しい。
ちょっと今まで食べてきたジャークチキンと5段くらいレベルが違うやつだ。
(他でそんなに食べたことないけど、段違いに美味しいってことは間違いない)
コーンパンはお皿に残ったソースをつけて食べるのが正解、
こちらも食べてみると、、、めっちゃ美味しいーーー!!
けど、めっちゃ重ーーーーーい!!
まるでサータアンダギーのようなパンは、ずっしり重くてお腹に溜まる系だ。
なんて言ってはいるものの、美味しいからペロッと食べれちゃう。
2品とも恐ろしいくらいハイレベルで、おじさんびっくりしちゃったよ。
無事完飲完食。
お会計を済ませてノエルさんの名刺をもらって、エレベーター前まで送ってもらって無事退店。
ちょっと凄い体験をしちゃったな。
思わずジャマイカに行きたくなっちゃった。
なんて言いつつ、足は次の目的地を目指すのであった。
「ジャマイカーナ」行ってみた感想
いや、凄すぎる。
美味しいという言葉だけじゃ足りないなというのが、素直な感想。
特にアーキー&ソルトフィッシュに関しては、ひと口目の衝撃が大きすぎて
どう形容したらいいのか分からなくなってしまった。
それほどに衝撃を受けたジャマイカ料理専門店。
どう、気になったんじゃない?
食べてみたくなったんじゃない?
絶対に期待を裏切らない、特別な料理がここにある。
思い出しただけでお腹がなっちゃう。
困ったお店に出会ってしまったもんだ。
ごちそうさまでした!!!
「ジャマイカーナ」詳細
【 住所 】兵庫県神戸市中央区中山手通1-22-27 DOM’Sビル 8F GoogleMap
【 電話 】078-251-6488
【営業時間】火〜金 17:30〜0:00 土日祝 11:30〜14:00 17:30〜0:00
【 定休日 】月
【 席数 】23席
【 喫煙 】全席禁煙
【支払方法】現金のみ
7月29日現在の情報につき変更されている可能性があります。
行かれる際は公式HP、SNSでの確認をお願いします。
インスタでも情報発信しています!よかったらフォローお願いします!
コメント